GA4でブログを計測する基本設定【初心者向け】
GA4(Google Analytics 4)は、ブログの「読まれ方」を把握し、改善につなげるための標準ツールです。本記事では、プロパティ作成→Webデータストリーム→タグ設置→動作確認→拡張計測→内部トラフィック除外まで、最初にやるべき“基本設定”を公式手順に沿って解説します。
- GA4で「ブログ計測」をする目的
- 準備:必要な権限・事前に決めること
- 手順1:GA4プロパティ作成(アカウント/プロパティ)
- 手順2:Webデータストリーム作成(測定IDの取得)
- 手順3:タグ設置(GTM推奨 / gtag直貼り)
- 手順4:動作確認(リアルタイム/DebugView)
- 手順5:拡張計測(Enhanced measurement)を最適化
- 手順6:内部トラフィック除外(自社アクセスを除く)
- ブログ運用で最低限みるレポートとKPI
- よくあるミス(計測されない/二重計測/参照元が崩れる)
- (任意)Search Console連携で“検索→閲覧”をつなぐ
- まとめ:まずは「計測の土台」を正確に作る
GA4で「ブログ計測」をする目的
GA4は、ブログの成果を「PV」だけでなく、読了や回遊、検索/SNS/広告など流入別の質まで見て改善できるツールです。 まずは次の3つを目的に置くと、設定の迷いが減ります。
- どの記事が成果に貢献しているか:流入・滞在・回遊・CV(問い合わせ/資料請求/登録)
- どこで離脱しているか:入口ページ別の次ページ、内部リンクの改善ポイント
- 何を伸ばすべきか:検索流入を伸ばす記事 / CVを伸ばす記事を分けて運用
大前提:GA4は「設定した通りにしか計測しません」。
逆に言えば、基本設定を丁寧に作るだけで、分析の精度が大きく変わります。
準備:必要な権限・事前に決めること
- Googleアカウント(Analyticsにログインできるもの)
- サイト編集権限(タグを設置できる:WordPressならテーマ/プラグイン、独自CMSならhead編集など)
- GTMを使う場合:Google Tag Managerのコンテナ作成/編集権限
また、最低限これだけ決めておくと、後工程がスムーズです。
- 計測対象ドメイン:例)
https://example.com(www有無も統一) - コンバージョン(仮でOK):例)お問い合わせ完了、資料DL、メルマガ登録
- 内部アクセス除外の方針:社内IP(固定があればベスト)、または開発/テスト計測の扱い
手順1:GA4プロパティ作成(アカウント/プロパティ)
まずはGoogle Analyticsで「アカウント」と「GA4プロパティ」を作成します。 公式ヘルプでも、プロパティ作成→データストリーム追加→タグ追加の流れが基本です。
作成手順(概要)
- Google Analytics にログイン
- 左下の「管理(Admin)」を開く
- アカウントがなければ作成(会社/サイトの管理単位)
- プロパティを作成(例:「PIA Blog」など)
プロパティ作成後、次にWebデータストリームを作ります。
手順2:Webデータストリーム作成(測定IDの取得)
GA4でWebサイトを計測するには、プロパティにWebデータストリームを作成します。 ここで発行されるのが、いわゆる測定ID(Measurement ID / G-XXXXXXXXXX)です。
作成手順(概要)
- 管理(Admin)→ プロパティ列の「データストリーム」
- 「ストリームを追加」→「ウェブ」
- サイトURLとストリーム名を入力して作成
- 作成したストリームを開き、測定ID(G-…)を控える
ここが超重要:測定IDは「どのプロパティに送るか」を決める宛先です。
複数サイト/複数環境(本番・ステージング)がある場合、どのIDを貼るかを必ず整理しましょう。
手順3:タグ設置(GTM推奨 / gtag直貼り)
次に、サイトへGA4のタグ(Googleタグ)を設置します。公式手順でも「タグの追加」がセットアップの中心です。
結論:ブログはGTM(Google Tag Manager)運用がおすすめ
- 後からイベント計測(スクロール/クリック/フォーム送信など)を追加しやすい
- コード改修なしでタグの管理・変更がしやすい
A) GTMで設置(推奨)
- GTMを未導入なら、まずGTMのコンテナを作成しサイトに設置
- GTMで新規タグ作成:GA4設定(Googleタグ)に測定ID(G-…)を設定
- トリガー:All Pages
- 公開(Submit)
「データストリーム→測定IDをコピー→GTMに貼る」という流れが定番です。
B) gtag.js を直貼り(シンプルだが変更に弱い)
Webデータストリームの「タグ設定手順」に表示されるスニペットを、サイトの<head>に貼り付けます。 直貼りは簡単ですが、後からの拡張(イベント追加・広告タグ追加)を考えるとGTMが便利です。
手順4:動作確認(リアルタイム/DebugView)
タグを設置したら、必ず「計測できているか」を確認します。
まずはリアルタイムで自分のアクセスが入るかを見るのが最短です。
- リアルタイム:今この瞬間のユーザー/イベントが見える
- DebugView:デバッグ用のイベント流入(設定確認に便利)
チェックのコツ:表示されない時は、まず「測定IDが正しいか」「タグが本番に公開されているか」「キャッシュ/遅延」「二重実装」を疑います。
手順5:拡張計測(Enhanced measurement)を最適化
GA4のWebデータストリームには、追加のコードなしでユーザー操作を計測できる拡張計測(Enhanced measurement)があります。
ブログに相性がいい拡張計測(代表例)
- page_view:ページ表示(基本)
- scroll:一定割合までスクロールした時
- outbound clicks:外部リンククリック
- site search:サイト内検索(検索パラメータ設定が必要な場合あり)
- file_download:PDF等のダウンロード
- video engagement:埋め込み動画の操作(条件あり)
これらはWebデータストリーム設定でON/OFFでき、ONにするとタグが該当イベントを送信します。
おすすめ設定(迷ったらこれ)
- ON:スクロール、外部クリック、ファイルDL(ブログ改善に直結しやすい)
- 状況次第:サイト内検索、動画(ブログの構成により価値が変わる)
手順6:内部トラフィック除外(自社アクセスを除く)
社内メンバーの閲覧や検証は、ブログの指標(エンゲージメントや参照元)を歪めやすいので、 早い段階で内部トラフィック(internal traffic)として扱い、データフィルタで除外するのが定石です。
基本の流れ(公式の考え方)
- 内部トラフィックを定義(多くはIPアドレス条件)
- データフィルタを作成し、まずはTestingで影響確認
- 問題なければActiveで除外を本適用
内部トラフィックの設定・フィルタには権限要件があり、手順も明確に案内されています。
注意:一度除外(Active)したデータは後から復元できません。
最初はTestingで挙動を確認してから切り替えるのが安全です。
ブログ運用で最低限みるレポートとKPI
計測が始まったら、分析は「凝ったダッシュボード」より、まずは毎週見る場所を固定するのがコツです。
最低限の見方(例)
- 集客(獲得):流入チャネル(Organic / Social / Referral / Direct)
- エンゲージメント:記事(ページ)別の閲覧・滞在・イベント(スクロール/外部クリック/DL)
- コンバージョン:問い合わせ完了・登録完了など(まずは1〜2個から)
KPI(初心者向けの“外さない”セット)
| 目的 | 見る指標(例) | 見る観点 |
|---|---|---|
| 記事を読ませたい | ユーザー / 表示回数 / エンゲージメント | 入口記事の質、内部リンクで回遊できているか |
| 外部誘導したい | 外部クリック(outbound) | CTAの位置・文言・リンクの分かりやすさ |
| 資料やPDFを活用したい | ファイルDL(file_download) | DL導線の露出、記事との関連性 |
| 成果(問い合わせ等)を増やしたい | コンバージョン数 | CVに効く記事の特定→記事/CTA改善 |
よくあるミス(計測されない/二重計測/参照元が崩れる)
1) そもそも計測されない
- 測定ID(G-…)が別プロパティのもの
- GTMの公開(Submit)を忘れている
- 本番ではなくステージングにだけ入っている
- 広告ブロッカー等で自分の環境だけ見えない(別環境で検証)
2) 二重計測(PVが多すぎる)
- gtag直貼り+GTMでもGA4タグが動いている
- GTMで同じタグが複数トリガーになっている
二重計測は後から直しづらいので、設置方式はGTMに寄せる/直貼りに統一するなど、ルールを決めて運用しましょう。
3) 参照元が崩れる(決済/外部サービスで戻ってくる等)
ブログ単体だと起きにくいですが、問い合わせや決済で外部ドメインを挟むと参照元が分断されることがあります。 その場合は計測設計(クロスドメイン等)を含めて見直しが必要です。
(任意)Search Console連携で“検索→閲覧”をつなぐ
SEOでブログ運用をするなら、GA4とSearch Consoleを連携しておくと「検索(クエリ/表示)→サイト内行動」を同じプロダクト群で追いやすくなります。 連携はGA4側の管理画面から行い、権限要件(GA4編集者+Search Console所有者)が必要です。
連携の要点
- GA4プロパティで編集者(Editor)権限が必要
- 同じGoogleアカウントが、対象サイトのSearch Consoleで確認済み所有者である必要がある
まとめ:まずは「計測の土台」を正確に作る
- GA4の基本はプロパティ作成 → Webデータストリーム → タグ設置(公式フロー)
- ブログでは拡張計測(スクロール/外部クリック/ファイルDL)が効きやすい
- 社内アクセスは早めに内部トラフィック除外(まずTesting→問題なければActive)
- 任意でSearch Console連携をするとSEO運用がよりスムーズ