- 更新日:2024.10.07
- 投稿日:2024.06.11
【2024年最新】検索順位別クリック率!1位〜10位のCTR
実は、必ずしも上位表示=高クリック率ではないんです。
この記事では、2024年最新の検索順位別クリック率(CTR)を公開し、ユーザーの検索行動を徹底分析!検索順位が1位〜10位それぞれどの程度のCTRを獲得しているのか、デバイスや国、季節、業界ごとの傾向まで全て明らかにします。
この情報を活用すれば、検索順位を制してクリック率を最大化し、アクセスアップにつなげることが可能です。
検索順位のクリック率(CTR)とは?
検索結果での広告の表示回数(インプレッション)に対して、検索ユーザーがクリックした割合のことをクリック率といいます。クリック率は「CTR」とも呼ばれ、Click Through Rateの略称です。クリック率の計算式は、クリック率(CTR)=広告のクリック数/広告の表示回数(インプレッション)×100となります。
例えば、インターネット広告が表示された回数「10,000回」、広告がクリックされた回数「100回」の場合:
10,000/100 * 100 = 1.0(%)
よって、クリック率(CTR)は、1%となります。
2024年の検索順位別クリック率
当記事では、seoClarity(SEOクラリティ)が公開した2023年10月の検索順位別クリック率データ(日本)を紹介します。
調査によると、検索結果の上位に表示されるほどクリック率も高くなる傾向にあります。特に1位の場合は、他の順位と比較しても圧倒的に高いクリック率を獲得しています。これは、1位は検索者の求める情報と最も関連性の高いコンテンツである可能性が高く、信頼性も高いと判断されやすいことを意味していると考えられます。
検索順位とクリック率の関係を分析することで、自社のホームページがどの順位を目標とするべきか、そしてどのように目標順位を獲得すべきかについてのヒントを得られます。ぜひ、自社の目標と現状を照らし合わせながら、本記事が参考になれば幸いです。
2024年の検索順位のクリック率傾向
株式会社SEO Japanが2021年に行った調査の結果、検索順位とクリック率の関係は属性によって変化していることがわかりました。
特に顕著だったのは年齢層の違いによる傾向です。高齢者層(60代以上)のクリック率は全年齢層平均を下回り、特に検索順位1位のクリック率が低くなっています。これは、高齢者層は若い世代に比べて新しい技術や情報への抵抗感が強く、積極的に検索結果の上位をクリックする傾向が低いと考えられます。
また、地域別の傾向も興味深い結果となりました。首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)のクリック率は全地域平均よりも高い傾向があります。これは、首都圏は情報感度が高く、積極的に検索を利用するユーザーが多いと考えられます。
デバイス別では、スマートフォンでのクリック率が最も高く、タブレット、PCの順となっています。これは、スマートフォンは常に持ち歩き、手軽に情報収集できるため、検索結果の上位をクリックする傾向が強いと考えられます。
これらの調査結果から、検索順位とクリック率の関係は単一ではなく、年齢、地域、デバイスなどのユーザー属性によって変化していることが明らかになりました。よって、検索順位対策を行う際には、ターゲットユーザーの属性を考慮し、最適な戦略を立案する必要があります。
全体
クリック率の低下には、複数の要因が考えられます。まず、検索結果ページのレイアウトの変更により、検索結果の視認性が低下していることが挙げられます。以前は、検索結果の右側には広告が表示されていましたが、現在は左側に移され、検索結果と広告の区別がつきにくくなっています。また、検索結果の下部には、「関連する検索」というセクションが表示されるようになりました。このセクションは、検索結果とは異なるトピックに関する情報を提供しており、ユーザーが検索結果をクリックする前に別のトピックに興味を持ってしまう可能性があります。
さらに、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の普及に伴い、検索結果を閲覧するデバイスが変化しています。モバイル端末では、検索結果の文字サイズが小さいため、検索結果を詳細に確認することが難しくなっています。また、モバイル端末ではスクロール操作が必要な場合が多いため、ユーザーが検索結果をクリックするまでに時間がかかる傾向があります。
これらの要因により、検索結果をクリックせずに検索するユーザーが増加していると考えられます。1ページまたは2ページのオーガニック検索結果は、検索の約65%を占めているため、検索結果を上位に表示させることは重要ですが、クリック率の低下を考慮すると、検索結果の内容を充実させることも重要です。検索結果の内容を充実させることで、ユーザーが検索結果をクリックする確率を高めることができるため、検索結果の改善に努める必要があります。
デバイス別
モバイルユーザーはデスクトップユーザーよりも検索結果の上位インプレッションをクリックする可能性が低いことがわかりました。Searchmetrics の検索結果分析ツールである SERP Feature Ranking では、上位インプレッションはモバイルの検索結果でより多く獲得されていることが示されました。
デスクトップとモバイルの 5,000,000 件のキーワードを分析した結果、上位 3 つの検索結果は、モバイルの結果ではインプレッションの 75.3% を獲得しているのに対し、デスクトップの結果ではインプレッションの 55.9% を獲得していることがわかりました。
この分析では、モバイルの結果は、デスクトップの結果よりもインプレッションを 85.8% 多く獲得していることもわかりました。 インプレッションの増加は、検索結果の上位インプレッションがモバイルユーザーの目に触れることが多いためと考えられます。
一方、クリック率はすべてのデバイスで低下しています。 1 位のクリック率は、デスクトップの 8.17% からモバイルデバイスの 6.74% に減少しました。これはユーザーが検索結果の多様性を利用し、検索結果のさまざまなインプレッションをクリックしていることが考えられます。
これらの研究結果から、モバイルユーザーが上位インプレッションをクリックする可能性は低いものの、上位インプレッションがより多くのインプレッションを獲得しているため、SEO の専門家は、モバイルデバイスでの上位インプレッションの最適化に重点を置くべきであることがわかります。
SEO対策として、モバイルデバイスでの上位インプレッションの最適化に重点を置くことが重要です。これは、モバイルユーザーが上位インプレッションをクリックする可能性は低いものの、上位インプレッションがより多くのインプレッションを獲得しているため、SEO の専門家は、モバイルデバイスでの上位インプレッションの最適化に重点を置くべきであることがわかります。
具体的には、以下のアクションが考えられます。
・モバイルフレンドリーなウェブサイトを構築する。
・モバイルデバイスに最適化されたコンテンツを作成する。
・モバイルデバイスで検索結果の上位インプレッションを獲得するための対策を行う。
これらの対策を行うことで、モバイルユーザーへのリーチを拡大し、ビジネスの成長につなげることができます。
国別
調査によると、ユーザーの多くが検索結果の上位10件を超えてスクロールしていることが明らかになりました。これは、検索エンジン最適化(SEO)におけるクリック率(CTR)のパターンに影響を与えており、従来のトップ10にこだわる戦略を見直す必要があることを示しています。
特に注目すべき点は、上位20位に表示されるサイトのCTRが、上位11位〜16位よりも高い傾向にあるという点です。このことから、ユーザーが積極的に情報を探し求めていることが伺え、SEO施策においては、上位10位だけでなく、20位までの順位を狙うことが効果的であると考えられます。
例えば、米国におけるクリック率の分析によると、17位〜20位のCTRは9.13%であり、これは1位よりも低いものの、上位11位〜16位よりも高い数値を示しています。これは、ユーザーが積極的に検索結果の下位までスクロールし、情報収集を行っていることを裏付けています。
これらの結果から、SEO施策においては、上位10位だけでなく、20位までの順位を目指したコンテンツ制作が必要であることが明らかになりました。ユーザーの検索行動を把握し、適切なキーワード対策やコンテンツ最適化を行うことで、より多くのユーザーへのリーチを実現し、ビジネス拡大につなげることが期待されます。
季節性
季節性の傾向を考慮して、キャンペーンのスケジュールを調整することが重要です。調査によると、5月と12月はクリック率が最も低く、7月、8月、9月は最も高くなっています。これらの傾向を理解することで、マーケターはキャンペーンの実施時期を最適化し、より効果的な結果を得ることができます。
検索広告におけるクリック率(CTR)と業界別の分析
Google 検索や YouTube で上位に表示されることが効果的な検索広告ですが、競合他社との競争により掲載順位が下位になると目立たなくなってしまいます。そこで、ポジションがクリック率(CTR)に与える影響を調査し、業界別の分析結果を参考に上位掲載の重要性と予算分配の最適化について考えてみましょう。
9つの業界におけるポジション別CTR
調査データによると、9つの業界におけるポジション別CTRは以下の通りです。
上位1位: 6.37%
上位2位: 3.71%
上位3位: 2.38%
上位4位: 1.51%
上位5位: 0.99%
上位6位: 0.61%
上位7位: 0.37%
上位8位: 0.22%
上位9位: 0.16%
上位10位: 0.12%
業界別のCTR比較
各業界の平均CTRは以下の通りです。
不動産: 2.45%
金融: 1.98%
旅行: 1.34%
教育: 1.28%
アパレル&ファッション: 0.18%
食品: 0.91%
健康&美容: 0.89%
工業製品: 0.41%
その他: 0.75%
上位掲載の重要性と予算分配
調査結果から、上位1位は平均CTRが6.37%であるのに対し、10位になると0.12%となり、CTRが大幅に異なることがわかります。これは、上位に掲載されることがどれだけ重要であるかを示しています。
予算分配に関しては、競争の激しい業界では上位掲載のための入札戦略が重要です。特に、不動産や金融業界では上位掲載による効果が大きいことが予想されるため、より多くの予算を投入する必要があるかもしれません。
この調査結果は、検索広告戦略に業界別の分析が不可欠であることを示しています。上位掲載が難しい業界では、より効果的な広告表現やターゲット設定など、他の施策にも目を向けることが重要です。
2023年以降の検索順位獲得に向けた新たな視点
近年、情報収集の主力として検索エンジンが活用されています。検索エンジンの検索結果上位に表示されることは、自社のサイトやサービスの認知度向上に大きく貢献することが期待できます。
ここでは、2023年以降の検索順位獲得に向けた新たな視点について紹介します。
読者中心のコンテンツ作成
現代の読者は、価値あるコンテンツを求めています。単に検索上位を狙ったキーワードの羅列ではなく、読者が求める情報を明確に提供することが重要です。
・ユーザーのニーズを分析: ターゲットとなるユーザーがどのような情報を求めているのか、綿密な分析が必要です。
・質の高いコンテンツの作成: 専門知識を駆使した、信頼できるコンテンツの作成に努めましょう。
・具体的な事例の活用: 読者にとってイメージしやすい具体的な事例を用いることで、理解を深めることができます。
多様な検索意図への対応
検索エンジンのアルゴリズムは日々進化しており、単一のキーワードだけに焦点を当てるのではなく、多様な検索意図に対応したコンテンツ作成が求められます。
・関連キーワードの調査: ターゲットとなるキーワードだけでなく、関連するキーワードを網羅的に調査します。
・検索意図の分析: それぞれのキーワードにどのような検索意図が存在するのか、深く分析する必要があります。
・多角的なアプローチ: キーワードだけではなく、検索意図に合わせたコンテンツ構成や文章表現を心がけましょう。
継続的なコンテンツ改善
検索上位を獲得し、維持するためには、継続的なコンテンツ改善が不可欠です。
・アクセス解析の活用: ユーザーのアクセス状況を分析し、コンテンツの改善点を見出します。
・定期的なアップデート: 検索エンジンのアルゴリズムの変更やユーザーニーズの変化に合わせて、コンテンツを適宜更新しましょう。
・読者とのコミュニケーション: 読者からの意見や質問に真摯に対応することで、さらなるコンテンツ改善に活かすことができます。
検索エンジン以外の集客チャネル
検索エンジン以外の集客チャネルを積極的に活用することも重要です。
・ソーシャルメディアマーケティング: Facebook、Twitter、Instagramなどのソーシャルメディアを活用して、コンテンツの拡散を図ります。
・メールマーケティング: メールマガジンを発行することで、読者との継続的なコミュニケーションを図ることができます。
・インフルエンサーマーケティング: 影響力のあるインフルエンサーとのコラボレーションを通じて、より幅広い層へのアプローチが可能になります。
2023年以降の検索順位獲得に向けた新たな視点として、読者中心のコンテンツ作成、多様な検索意図への対応、継続的なコンテンツ改善、検索エンジン以外の集客チャネルの活用などについて紹介しました。
これらのポイントを意識することで、自社のサイトやサービスがより多くのユーザーに認知され、ひいてはビジネスの拡大につながることを期待します。
SEO対策に役立つ、検索順位別クリック率の傾向と対策
分析結果から、検索順位1位は最も高いクリック率を記録していることがわかりました。ユーザーは上位表示された検索結果に高い信頼性を感じ、クリックする傾向にあると言えるでしょう。
SEO対策においては、検索順位1位を獲得することが重要です。検索順位1位を獲得するために、以下の対策を講じることが効果的です。
・良質なコンテンツの作成
・キーワードの適切な選定
・内部リンクの最適化
・外部からの被リンク獲得
これらの対策を継続的に実施することで、検索順位1位を獲得し、安定したアクセスを獲得することが可能となります。
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H.I|株式会社PIA全日本SEO協会・SEO検定1級保持者。最近筋トレをはじめました!