- 更新日:2024.10.07
- 投稿日:2024.09.06
初心者必見!SEOの基礎知識|サイトマップの重要性を徹底解説
サイトマップという言葉を聞いたことはありますか? 何だか難しそうに思う人もいるかもしれません。このページでは、サイトマップの重要性や具体的な作成方法をお伝えします。初心者にわかりやすくまとめましたので、SEO対策にサイトマップがどれくらい役立つのか、きっと理解できるはずです。
SEO対策の基本
まずはSEOの基本をおさらいします。SEOとは、自社のWebサイトが検索エンジンに見つかりやすくするための施策です。たとえば、ユーザーが「ダイエット おすすめ」と検索すれば、多くの関連サイトが表示されますよね? そのなかで自社サイトが上位に表示されると、より多くの人が訪れる可能性が高まります。これが、SEOの大きな狙いなのです。
SEO対策には、押さえておくべきいくつかの要素があります。特に重要な3つのポイントを説明しますので、しっかり覚えておいてください。
SEO対策で知っておくべき3要素
・キーワード選定
ユーザーに検索されるであろう言葉(キーワード)を選びます。各段落だけでなく、h2タグにキーワードを含めるのがポイント。不自然に詰め込むとサイトの評価が落ちるので、ユーザーが知りたい情報を簡潔にまとめましょう。
・コンテンツ作り
ユーザーが読みたい、知りたいと思う情報を自社サイトに掲載します。具体的にはユーザーの課題を解決できるコンテンツや、有益な情報を提供するページです。サイトの評価が高まり、検索順位も上がりやすくなります。
・リンク
自社サイトに他サイトからリンクが貼られると、検索エンジンの評価が上がります。このリンクは、いわば推薦状。リンクされることで検索エンジンは「このサイトは信頼できる」と評価するのです。
一般的にSEO対策は上記の要素が重要視されますが、これらを支えるのが「サイトマップ」。
個人的には、サイトマップの設定こそ忘れてはならないものだと考えています。
サイトマップを活用すれば、自社サイト全体が検索エンジンにきちんと伝わるからです。
サイトマップとは?
「SEO対策はわかるけど、サイトマップでいったい何?」そんな人も多いのではないでしょうか。簡単に説明すると、サイトマップはWebサイトの「地図」のようなもの。検索エンジンにリスト化した地図を渡して、自社サイトのページをしっかりと覚えてもらうのです。
Webサイトの地図であるサイトマップは、2種類に分けられます。
2種類あるサイトマップ
・XMLサイトマップ
検索エンジン専用の地図です。重要なコンテンツやページの更新情報を、検索エンジンに伝えることが目的。クロールされなければ検索の対象になりません。
・HTMLサイトマップ
ユーザー向けの地図です。Webサイトのどこに何があるかを見やすくまとめたもの。ユーザーが目的のページやコンテンツを探すサポートが目的です。
<クロールとは>
検索エンジンのクローラーというロボットがWebページを自動的に探索し、コンテンツ情報をインデックスに追加(データベースに登録)する作業のこと。
サイトマップの必要性
Webサイトを運用するにあたって、欠かすことのできないサイトマップ。検索エンジンが自社サイトを効率よくチェックできるように準備しておきましょう。SEOに効果的なのは、XMLサイトマップです。検索エンジンがサイトの全ページを効率的に見つけ、インデックスしてくれます。ユーザーをナビゲートする目的であるHTMLサイトマップもSEO効果がありますが、あくまで間接的です。XMLサイトマップほど効率的ではないでしょう。
サイトマップの作り方
では、実際にサイトマップを作ってみましょう。少し難しく聞こえるかもしれませんが、心配はいりません。ステップを一つひとつ進めていけば、初心者でもきっとできると思います。SEO対策の一環としてサイトマップを設定しておくと、ビジネスの成果が少しずつ現れるでしょう。具体的な手順を紹介しますので参考にしてください。
XMLサイトマップの作成手順
1.ツールを選ぼう
サイトマップを自動で作ってくれる便利なツールがあります。たとえば、sitemap.xml Editorという無料ツールはいかがでしょう? 自社サイトのURLを入力するだけなので簡単。自動的にサイトマップを作成してくれます。
自社サイトをWordPressで作成しているなら、プラグインがおすすめです。XML Sitemap Generator for GoogleやYoast SEOというプラグインが便利です。インストールすれば、XMLサイトマップ機能が有効になります。
2.サイトマップを作ろう
sitemap.xml Editorの例を紹介します。まずツール上で自社サイトのURLを入力し、「サイトマップ作成」というボタンをクリックしてください。サイトマップ生成ツールが自社サイト内の全ページをチェックして、リスト化してくれます。
リストが完成すると、サイトマップファイル(sitemap.xml)がダウンロードできます。このファイルが、検索エンジンに渡す「地図」なのです。
3.サイトマップをアップロードしよう
ダウンロードしたサイトマップ(sitemap.xml)を自社サイトのサーバにアップロードします。場所はサイトのルートディレクトリです。階層の一番上位にあるフォルダに配置してください。サイトのURLが「www.example-yoursite.jp」であれば、「www.example-yoursite.jp/sitemap.xml」でアクセスできる場所にアップロードします。
4.Google Search Consoleに登録しよう
次に、このサイトマップをGoogleの検索エンジンに教えます。Googleサーチコンソールという無料のサイト解析サービスにアクセスし、「今すぐ作成」ボタンをクリック。そして自社サイトのプロパティを選んでください。
サイドメニューから「サイトマップ」を選び、「新しいサイトマップの追加」欄で「sitemap.xml」と入力後、送信ボタンを押します。これで、検索エンジンのGoogleに自社サイトの「地図」を渡したことになります。Googleは自社のサイトを効率的にチェックし、データベースに登録してくれますので、インデックス後、Webサイトの内容が検索画面に表示されるようになります。
XMLサイトマップのメンテナンス
サイトマップは一度作ったら終わりではありません。自社サイトに新しいコンテンツを追加したり、ページを削除したりするときは、サイトマップも忘れずに更新しましょう。
「入念なSEO対策を施したコンテンツが完成したのに、検索エンジンになかなか表示されない」。Webサイトの運用をしていると、そのようなケースがあるかもしれません。ページやコンテンツのリリース後は必ずサイトマップを更新して、インデックス登録を促すとよいです。機会損失を防ぐために、定期的にサイトマップを確認・更新しましょう。リリース時のワークフローに組み込めば、今後別の人が作業することになっても安心です。
HTMLサイトマップの作成手順
ユーザビリティを向上させるHTMLサイトマップは、Webサイト上のコンテンツをカテゴリーごとやリスト形式で整理・表示した一覧ページです。作り方は意外と簡単。ページを作ってサイト内のリンクをまとめるだけ。ユーザーがどのページにいても目的のコンテンツにたどり着けるよう、サイトのフッターにリンクを設置しておくと利便性が上がります。
プラグインを利用するのもおすすめです。WordPressであれば、WP Sitemap Pageというプラグインが便利かもしれません。サイトマップ用の固定ページをつくり、WP Sitemap Pageのショートコードを前述の固定ページに貼りつければ完成です。検証用のページや不要なページが表示されていないか、よく確認したうえで公開してくださいね。
サイトマップによるSEO効果
検索エンジンの最適化
サイトマップを正しく活用すると、Webサイト全体が検索エンジンに効率的にインデックスできます。Webサイトの階層構造や更新頻度を検索エンジンに伝えることで、ページのインデックス速度が向上。ユーザーの検索結果に上位表示される機会が増えるので、サイトへの流入アップが期待できます。
サイトマップ活用の成功事例
A社の例|大規模Eコマースサイトを運用
背景:商品ページが数多く、サイトの構造が非常に複雑なECサイトを運営しているA社。新商品を追加するたびに、既存商品が埋もれてしまい、検索エンジンにうまくインデックスされませんでした。自然流入が増えず、サイトの売上は広告に依存しているようです。
取り組み:そこで、商品ページをリストアップして詳細なXMLサイトマップを作成。ページの更新日時や優先度を明確にし、重要なページを検索エンジンに伝えるよう設計しました。さらに新商品追加のワークフローを見直し、サイトマップの更新とGoogleサーチコンソールへの即時通知のプロセスを追加しました。
成果:サイトマップの活用により、サイト全体が効率的にクロールされ、インデックス速度が向上。オーガニックトラフィックが増加し、広告依存から脱却できました。
B社の例|自社プロダクトを販売するサイトを運用
背景:独自プロダクトを販売するWebサイトを運営しているB社。しかし、新しいサービスをリリースしても検索結果に反映されるのに時間がかかり、見込み客を逃してしまうことが多々ありました。また、一部のページが検索エンジンに正しくインデックスされず、Webサイト全体の評価を落としていました。
取り組み:B社は課題を解決するために、サイト全体の構造を見直して整理し、XMLサイトマップを作成。全サービスページの更新頻度や優先度を設定しました。さらにGoogleサーチコンソールを活用してサイトマップを定期的に更新し、インデックス状況を監視しました。
成果:結果的に新しいサービスページが迅速にインデックスされ、見込み客からの問い合わせが増加。古いページのインデックス状況も改善され、サイト全体の評価が向上しました。特定キーワードで上位表示されるようになり、新規顧客の獲得に成功しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか? SEO対策の基盤として、サイトマップの重要性を理解できたと思います。XMLサイトマップとHTMLサイトマップを使い分け、効果的に活用すれば、検索エンジンの評価が向上するだけでなく、長期的なトラフィック増加を実現できるでしょう。
特に中小企業のWeb担当者は必見。サイトマップの作成と活用は、自社サイトのパフォーマンスをアップするための第一歩だからです。たとえサイトマップを設定せずとも、クローラーはWebサイトのリンクをたどってインデックスに追加しますが、重要なページを見つけられなかったり、クロール頻度が低下したりします。Webサイトを運用するうえで、担当者であれば1日でも早く検索結果に表示させたいもの。ならば、サイトマップを利用しない手はありません。
キーワードやコンテンツの内容で上位表示を目指しますか? それとも、検索エンジンにもっと意識を向けますか? 両施策を実施することで検索エンジンの最適化が進むでしょう。このページが、成果を出したいWeb担当者にとって一助になれば幸いです。
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この記事の監修者
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H.I|株式会社PIA全日本SEO協会・SEO検定1級保持者。最近筋トレをはじめました!