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  • 更新日:2024.10.07
  • 投稿日:2024.08.06

ホームページ制作言語:動的サイトの作り方とは?

動的サイトの作り方とは?
「ホームページ制作って、どんな言語を使うんだろう?」、「静的・動的って何が違うの?」と疑問に思っていませんか?

本記事では、ホームページ制作において使われる代表的なプログラミング言語を解説するとともに、動的ホームページの作り方について詳しく解説します。

動的なホームページ制作で使われるプログラミング言語

動的ホームページであっても、静的なページと同様にHTML、CSS、JavaScriptといったコーディングは必須です。ただし、プログラムを活用した動的ホームページ制作では、静的ホームページでは使用されないプログラミング言語が必要になります。

動的ホームページとは、アクセスするユーザーやタイミングによって内容が変化するホームページのことです。静的ホームページがサーバに格納されているHTMLファイルを参照するのに対し、動的ホームページはユーザーのリクエストに応じてHTMLファイルを都度生成します。

具体的には、ECサイト、予約サイト、会員登録・ログイン機能など、Webサービスを利用できるサイトは、すべて動的ホームページと言えるでしょう。HTMLファイルはアプリケーションプログラムによって生成され、HTMLファイル生成に必要なデータはデータベースから取得されます。

動的ホームページ制作では、プログラム開発に「PHP」や「Ruby」などのプログラミング言語が使用されます。また、データベースの構築・操作には「SQL」などのデータベース言語が使用されます。

PHP: インタープリタ型言語で動的なWebページを作成

PHPは、1995年に登場した、動的に処理されるプログラミング言語です。当初はウェブサイトの動的なコンテンツ生成を目的としたCGIツールとして開発されましたが、その汎用性は高く評価され、Webアプリケーション開発の標準的な選択肢として広く採用されるようになりました。シンプルで理解しやすい構文を持つPHPは、学習コストが低く、多くの開発者にとって扱いやすい言語と言えます。さらに、データベースとの連携が容易であるため、Webアプリケーションの開発効率を高めることができます。一方で、柔軟性の高い言語仕様は、開発者によるセキュリティ対策の重要性を増します。また、大規模なシステム開発には、他のプログラミング言語との組み合わせが有効となる場合もあるでしょう。有名なコンテンツ管理システムであるWordPressや、ECサイト構築に用いられるEC-CUBEは、PHPで開発されています。

Ruby: インタープリタ型言語でWebアプリケーション開発に利用

Rubyは、1995年にまつもとゆきひろ氏によって誕生したオブジェクト指向スクリプト言語です。 簡潔な文法が特徴で、コードの記述量を削減できるため、開発の効率性とスピードを向上させます。 コードの再利用性にも優れ、開発者は既存のコードを容易に活用することで、開発期間の短縮を実現できます。 Rubyで開発されたサービスには、レシピ検索サービスのクックパッドやビジネスSNSのWantedly、Twitterなど、さまざまなサービスが挙げられます。
RubyはWebサービスのバックエンド開発だけでなく、モバイルアプリ、WebAPI、データベースを組み合わせた基幹システム開発など、幅広い用途に活用できる汎用性の高いプログラミング言語です。 しかし、Rubyは実行速度が遅いという欠点も持ち合わせています。 そのため、大規模なシステム開発には必ずしも適しているとは言えません。

SQL: データベース言語でデータベースを操作

SQLは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)において、データの操作や管理、テーブルの作成などを行うために使用される言語です。1970年代からデータベース制御に用いられてきましたが、1980年代後半に標準規格が制定されるまでは、ベンダーごとに仕様が異なっていました。現在では、RDBMSの統一規格として広く採用されており、あらゆるデータベースベンダーの製品がSQLを使用して構築・操作できるようになっています。

Webアプリケーションフレームワークを活用すると効率的

ホームページのプログラム(Webアプリケーション)を効率的に開発するために、PHPやRubyにも「Webアプリケーション・フレームワーク」と呼ばれるベースプログラムが存在します。ログイン機能やフォーム機能など、動的ホームページ制作に必須となる機能が最初から組み込まれているため、プログラムをゼロから開発する場合と比べて、大幅な開発時間の短縮が可能です。PHPであれば「Laravel」が代表的なフレームワークです。現在では、PHPフレームワークの事実上の標準として人気を獲得しており、EC構築パッケージ「EC-ORANGE」のベースプログラムとしても採用されています。

Rubyでは「Ruby on Rails」がWebアプリケーション・フレームワークの代表例です。ただし、Ruby on Railsはサーバーへの負荷が大きいという特徴があります。大規模サービスや速度を重視するサービスを開発する際は、サーバーのリソースを十分に確保するようにしましょう。

必要なプログラミング言語は理解できても、理想のホームページを内製する自信がない場合は、弊社までお気軽にご相談ください。

動的ホームページを制作する手順

動的ホームページを制作する手順

動的ホームページの制作手順は、静的ホームページと基本的な流れは変わりません。ただし、動的ホームページでは、ホームページ機能の定義が要件定義フェーズで求められます。これは、ユーザーがどのような操作を行い、どのような情報を得られるのか、システムとしてどのような機能が必要なのかを明確にする工程です。

また、Webデザインと並行して、プログラムの設計も重要になります。データベースとの連携やユーザー入力処理など、動的機能を実現するためのプログラムを設計する必要があります。

さらに、コーディングと同時に、データベース構築とアプリケーション開発も進められます。データベースにデータを格納し、アプリケーションを通じてユーザーの操作に応じたデータの処理を行う仕組みを構築します。

動的ホームページ制作では、静的ホームページに比べて、より多くの要素を考慮する必要があるため、計画性と綿密な設計が重要になります。

バックエンド(サーバサイド)開発を行う

ユーザーがアクセスするWebサイトの画面部分であるユーザーインターフェース(UI)は、フロントエンド(クライアントサイド)と呼ばれ、静的なホームページと同様にHTML、CSS、JavaScriptを用いて開発されます。一方、ユーザーからは見えないサーバー側で動作するアプリケーションや、アプリケーションが参照するデータを保管・管理するデータベースは、バックエンド(サーバーサイド)プログラムと呼ばれます。

動的なWebサイトの制作においては、フロントエンド開発、アプリケーション開発、データベース構築といった工程を、それぞれ専門のエンジニアやプログラマーが担当し、最終的に統合して一つのWebシステムとして構築するのが一般的です。

プログラミングなしで動的ホームページを制作する方法

ウェブサイトを動的に構築するには、従来の静的ページ制作で用いられるHTML、CSS、JavaScriptに加えて、PHP、Ruby、Java、SQLなどのプログラミング言語を用いた開発が求められます。静的ページ制作よりも難易度が高いと感じられる方も多いでしょう。しかし、プログラミングなしで動的なウェブサイトを作成することも可能です。

動的ウェブサイトの制作には、通常、プログラミング言語の知識が必要となります。しかし近年では、プログラミング言語を必要とせず、動的なウェブサイトを作成できるサービスが登場しています。これらのサービスは、ウェブサイト構築に必要な機能をあらかじめ提供しており、ユーザーは簡単な操作でウェブサイトを作成できます。

プログラミング言語を学習することなく動的ウェブサイトを制作したい場合は、こうしたサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

ノーコード・ローコードツールを使う

ウェブサイトを制作する最も簡易な方法は、ドラッグアンドドロップなどの視覚的な操作で簡単にウェブサイトを構築できる「ノーコード/ローコードツール」を利用することです。

ノーコードとは、ソースコードを記述することなくプログラム開発を行う手法であり、ローコードはソースコードの記述量を最小限に抑え、開発を効率化する手法です。現在、コーポレートサイト、ブログ・メディアサイト、ECサイトなど、さまざまなタイプのウェブサイトを簡単に構築できるツールが数多く登場しており、シンプルで手軽にウェブサイトを制作したい方にとって最適な選択肢となっています。

しかし、ウェブサイトに独自機能を追加したい、特殊なサービスを提供したい、または大規模なウェブサイトを構築したいなど、高度な要件がある場合は、ノーコード/ローコードツールでは対応できない場合があります。

オープンソースCMS(コンテンツ管理システム)を使う

オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)は、ノーコード・ローコードツールでは実現できない柔軟性の高い動的ホームページを構築するために役立ちます。CMSは、Wordのように簡単にWebコンテンツを作成し、効率的に管理・公開できるホームページ制作アプリケーションです。ソースコードが公開され、無料で利用できるオープンソースCMSは数多く存在し、その代表的な例として「WordPress」が挙げられます。

有償・無償に関わらず、テンプレートとして使えるテーマや機能を拡張できるプラグインが豊富に提供されています。オープンソースCMSの大きな特徴として、自社のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできる点が挙げられます。

ただし、無料のCMSの場合、基本的にはサポートを受けることができません。問題が発生した場合、ユーザー自身で情報を収集して解決するか、専門知識を持つパートナーにサポートを依頼する必要があります。この点は、導入前に十分に考慮しておくべきです。

動的ホームページ制作の基礎知識

動的ホームページ制作には、PHP、Ruby、SQLといった言語が使われますが、ノーコード・ローコードツールや無料のホームページ作成ツールを利用することで、プログラミングなしで制作することも可能です。静的ホームページと動的ホームページのそれぞれの特徴を理解し、ニーズに合った制作方法を選択することで、効率的にホームページを制作することができます。

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