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SEO対策20年
株式会社PIA
  • 更新日:2024.10.07
  • 投稿日:2024.07.05

リンク切れ対策|原因と見つけ方・対処法を解説

リンク切れ対策|原因と見つけ方・対処法を解説
せっかく作ったホームページなのに、設置したリンクがクリックしても表示されない…そんな経験はありませんか?

これは、リンク切れと呼ばれる問題で、サイト運営者にとって深刻な事態です。本記事では、リンク切れの原因や見つけ方、そして効果的な対策方法を解説します。
Google Search Consoleを活用したチェック方法や、301リダイレクトなどの具体的な対処法、さらにはリンク切れがもたらす検索順位やユーザビリティへの悪影響まで、詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたのサイトのリンク切れ問題を解決し、ユーザー満足度と検索順位向上に繋げることが可能になります。

リンク切れ(デッドリンク)とは

ウェブサイトのリンク切れは、ユーザーエクスペリエンスに悪影響を及ぼす深刻な問題です。リンク切れが発生すると、ユーザーは期待した情報にアクセスできず、404エラーページが表示されます。このエラーページは、ユーザーにとって不快な体験となり、サイトからの離脱につながる可能性があります。結果として、サイトの評判や信頼性が損なわれ、コンバージョン率の低下にもつながる可能性があります。

リンク切れの原因は様々ですが、いくつかの一般的な原因を以下に示します。

・ページの移動や削除
・URLの変更
・サーバーのダウンタイム
・ファイルの破損
・外部サイトの変更

リンク切れは、ウェブサイトの健全性を維持するために、可能な限り避けるべき問題です。ユーザーの満足度を向上させ、サイトの信頼性を高めるためには、定期的なチェックを行い、リンク切れを解消することが重要です。

リンク切れの原因と対策

ウェブサイト上のリンクが機能しなくなる、いわゆる「リンク切れ」は、ユーザー体験の悪化に繋がるだけでなく、SEO対策にも悪影響を及ぼす可能性があります。リンク切れは、様々な要因によって発生しますが、特に多いのは以下の3つのケースです。

まず、URLの入力ミスです。手作業でURLを入力する際に、文字の脱落や誤字脱字が発生してしまうことがあります。これは、リンク先のページが存在していても、誤ったURLが記載されているためにアクセスできない状態となるため、注意が必要です。

次に、ページデータの削除です。ウェブサイトの改修や更新に伴い、不要になったページが削除されることがあります。削除されたページへのリンクは、当然ながら機能しなくなります。そのため、ウェブサイトの更新時には、リンク切れが発生していないか、しっかりと確認することが重要です。

最後に、サイト移転やドメイン変更です。ウェブサイトの運営状況に応じて、サイトの移転やドメインの変更が行われることがあります。移転や変更に伴い、古いURLへのリンクは機能しなくなります。ウェブサイトの移転やドメイン変更を行う際には、旧URLから新URLへのリダイレクト設定を行い、リンク切れを防ぐ対策が必要です。

リンク切れ確認に便利なツール

ウェブサイトの運営期間が長くなると、作成されたコンテンツ数も増加し、各ページでリンク切れが発生している可能性があります。リンク切れを一つずつ手作業で確認するのは非常に労力がかかります。そこで、本記事では、効率的にリンク切れをチェックできる3つのツールを紹介し、自社サイト内のリンク切れ状況を確認する方法を解説します。

リンク切れチェックツールを利用するメリットは、以下の2点です。

・手動で確認する場合と比較して、短時間で効率的にリンク切れを検出できます。
・一部のツールでは、チェック結果をレポートとして出力することができます。

具体的なツールを見ていきましょう。

・Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のツールです。サイトのトラフィック状況やエラーなどの情報を確認できます。リンク切れの検出だけでなく、サイト改善点の発見にも役立ちます。

・Broken Link Checker
Broken Link Checkerは、ウェブサイトのリンク切れをチェックするツールです。無料版と有料版があり、サイト全体をスキャンしてリンク切れのページをリストアップします。チェック結果はCSVファイルで出力できます。

・Screaming Frog SEO Spider
Screaming Frog SEO Spiderは、ウェブサイトをクロールしてSEOに関する情報を収集するツールです。無料版と有料版があり、リンク切れの検出に加えて、サイト構造やコンテンツの分析も可能です。チェック結果はCSVファイルまたはExcelファイルで出力できます。

これらのツールを活用することで、自社サイトのリンク切れを効率的にチェックすることができます。リンク切れは、ユーザーのサイト離脱や検索エンジンの評価低下に繋がりかねません。定期的にチェックを行い、サイトの品質を維持しましょう。

リンク切れの対処法

リンク切れの対処法

修正後確認

ウェブサイトのページ内で、リンク切れが発生した場合、その原因がURLの記載ミスやリンク先ページの削除などの場合、該当箇所を修正することで、ユーザーは正しいリンクを利用できるようになります。ただし、修正後は、Google Search Consoleを利用して、クロール依頼を実行することを推奨します。これにより、クローラーが修正されたリンクを辿り、正しいリンク情報をインデックスすることができるため、検索エンジンからの評価が向上し、ユーザーへの表示にも影響を与えます。修正後は、変更内容が反映され、リンク切れが解消されたことを必ず確認することが重要です。

301リダイレクト

ウェブサイトのページのURLが変更になったり、ページが削除されたりする際に、301リダイレクト設定は重要な役割を果たします。
この設定は、変更前のURLにアクセスしたユーザーを自動的に新しいURLに誘導し、問題なくページを表示させるためのものです。

さらに、301リダイレクトは、変更前のページが検索エンジンから受けていた評価を新しいURLに引き継ぐ効果も期待できます。そのため、SEO対策においても重要な役割を担います。

301リダイレクト設定の詳細については、多くの解説記事や情報サイトが存在しますので、参考にしてみてください。

404エラーページ作成

リンク切れは、ユーザー体験を大きく損なう要因の一つです。リンク切れを発見し、迅速に修正することはもちろん重要ですが、同時に、リンク切れが発生した際に表示される404エラーページの改善も欠かせません。

一般的な404エラーページは、英語のエラーメッセージが表示され、ユーザーにとって分かりにくいことが多いです。そのため、ユーザーは混乱し、サイトから離脱してしまう可能性があります。

そこで、独自のデザインで404エラーページを作成し、ユーザーが迷わずに他のページにアクセスできるよう工夫することが重要です。例えば、サイト内検索機能やサイトマップへのリンクを設置することで、ユーザーは目的のページを見つけやすくなり、サイトからの離脱率を抑制することができます。

404エラーページのデザインは、ユーザーの利便性を考慮し、分かりやすく、親しみやすいものにすることが大切です。

外部サイトリンク設定の見直し

ウェブサイトのリンク切れは、自社サイトの内部リンクだけでなく、外部サイトへのリンクでも発生する可能性があります。自社サイトから外部サイトへリンクを貼っている場合、リンク先ページのURLが変更になったり、ページが削除されたりする可能性があります。

リンク先となるサイトは、URL変更をする場合、通常、301リダイレクトを設定し、指定されたページへ転送されるはずです。しかし、転送設定がされていない場合、ユーザーは404エラーが表示されてしまいます。

リンク先サイトが、ページURLの変更やページデータの削除を行ったことが判明したら、自社サイト内のリンクに設定しているURLを変更するか、またはリンクそのものを削除する必要があります。逆に、外部サイトから自社サイトへリンクを貼ってもらっていて、そのページのURLを変更する、またはページデータを削除する場合は、必ず301リダイレクトの設定を行い、被リンクを失わないように注意が必要です。

リンク切れが発生すると、ユーザーは目的のページにたどり着けず、サイトへの不信感や離脱につながる可能性があります。また、検索エンジンの評価にも悪影響を及ぼし、サイトのランキングが下がる可能性も考えられます。そのため、定期的にリンク切れをチェックし、問題があれば適切な対応を行うことが重要です。

リンク切れが及ぼす影響

ウェブサイト上のリンク切れは、検索エンジン最適化(SEO)、ユーザーエクスペリエンス、そして検索エンジンのクローラーに悪影響を及ぼします。リンク切れは、サイトの信頼性や権威性を損ない、検索エンジンのランキングを低下させる可能性があります。

SEOへの影響

・サイトの評価低下
リンク切れは、サイトの信頼性と権威性を低下させます。検索エンジンは、リンク切れが多いサイトを質の低いサイトと判断し、検索結果でのランキングを下げる可能性があります。

・キーワードランキングの低下
特定のキーワードで検索結果の上位に表示されていたとしても、リンク切れが多ければ、そのキーワードでのランキングが下がる可能性があります。

・クロール効率の低下
検索エンジンのクローラーは、リンクをたどってサイト内のページを巡回します。リンク切れが多いと、クローラーはサイト内を効率的に巡回できず、インデックスの更新が遅れる可能性があります。

ユーザーへの影響

・ユーザーエクスペリエンスの低下
リンク切れは、ユーザーが目的のページにたどり着けないだけでなく、サイト全体の信頼性を損なう可能性があります。

・離脱率の上昇
ユーザーがリンク切れに遭遇すると、目的のページにたどり着けず、サイトから離脱する可能性が高くなります。

検索エンジンのクローラーへの影響

・クロール時間の増加
リンク切れのページにたどり着くと、クローラーはエラーが発生したことを認識し、別のページに移動しなければなりません。そのため、サイト全体のクロール時間が増加する可能性があります。

・インデックスの更新遅延
リンク切れが多いと、クローラーはサイト内のページを効率的に巡回できず、インデックスの更新が遅れる可能性があります。

これらの理由から、ウェブサイト上のリンク切れは、定期的にチェックし、修正することが重要です。リンク切れを放置すると、SEO、ユーザーエクスペリエンス、そして検索エンジンのクローラーに悪影響を与え、結果的にウェブサイトのパフォーマンスを低下させる可能性があります。

Googleの検索順位への影響

Googleは、リンク切れが発生する状況をウェブの正常な動作として捉えています。これは、ウェブサイトが常に更新され、新しいコンテンツが追加される一方で、古い情報は削除されるためです。時間の経過とともに情報が変化するため、古いコンテンツが削除されても当然と言えます。削除されたページにアクセスしようとした際に404ページが表示されるのは、Googleから見て問題ありません。

ただし、削除されていないページにもかかわらず、リンク切れが発生している場合は、その原因を調査し、修正することが重要です。リンク切れは、ユーザーエクスペリエンスを悪化させるだけでなく、Googleからの評価を下げる可能性もあります。原因を特定し、適切な対応を行うことで、ウェブサイトの健全性を保ち、ユーザー満足度を高めることができます。

ユーザビリティ低下

ウェブサイトにおけるリンク切れは、ユーザーの利便性を損なう深刻な問題です。例えば、自社のウェブサイト内で、問い合わせページや資料ダウンロードページへの誘導を行う際、テキストリンク、ボタン、バナーなどが設置されますが、それらがリンク切れになっていると、ユーザーは目的の情報にたどり着くことができなくなります。リンク切れが発生すると、404エラー画面が表示され、ユーザーは必要な情報や資料を入手する機会を失ってしまうため、サイトの利便性(ユーザビリティ)が著しく低下します。さらに、リンク先がコンバージョンにつながるページやコンバージョンそのものである場合、リンク切れはサイトのコンバージョン率(CVR)を低下させる要因となります。404エラー画面が表示されることで、ユーザーはウェブサイトから離脱する可能性が高まり、ウェブサイトの運営にとって大きな損失につながります。そのため、リンク切れのチェックと修正は、ウェブサイトの運営において非常に重要な作業と言えるでしょう。

リンク切れ対策のまとめ

リンク切れは、ウェブサイトの信頼性やユーザビリティを損なうだけでなく、SEOにも悪影響を及ぼします。Google Search Consoleなどのツールを活用して、定期的にリンク切れをチェックし、修正やリダイレクトを行うことで、ウェブサイトの健全性を保ち、ユーザー満足度向上と検索エンジンの評価向上につなげることが重要です。

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