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SEO対策20年
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  • 更新日:2024.10.07
  • 投稿日:2024.10.01

セッション数とは?アクセス解析の基本を徹底解説

Webサイトのパフォーマンスを分析したいけれど、どのデータを重視すればいいのか迷っていませんか?

セッション数は、サイトの集客力やユーザーの関心度を把握するために非常に重要な指標です。しかし、アクセス数やページビューとの違いがわからない、どのように改善に役立てるべきか悩む方も多いことでしょう。

この記事では、セッション数の基本的な定義や、アクセス解析におけるその活用方法を解説し、効果的なサイト運営のポイントをお伝えします。

セッション数とは?

セッション数とは、Webサイトのパフォーマンスを評価する重要な指標です。具体的には、ユーザーがWebサイトにアクセスしてから離脱するまでの、一連の行動が「1セッション」として記録されます。

単にアクセス数やページビュー数とは異なり、セッション数はユーザーがサイトでどのように行動しているかをより深く理解する手助けとなるのです。ユーザーがどの程度長くサイトを利用しているのかや、どのような興味を持っているかを把握するために有効になります。

セッション数の詳細な定義

セッション数は、ユーザーがサイトにアクセスし、一定期間内に離脱するまでの全体的な流れを測定します。たとえば、ユーザーが複数のページを閲覧したり、動画を視聴したりしても、そのアクセスが途切れなければセッション数は1回としてカウントされるのです。

このように、ページごとの閲覧回数とは異なり、セッション数はサイト全体でのユーザー体験を評価するのに役立ちます。また、セッションは通常、一定の時間が経過するか、ユーザーが明確にサイトを離れると終了です。

セッション数を計測する意義

セッション数は、Webサイトの集客力やユーザーの興味関心を直接的に反映するため、非常に重要です。アクセス解析ツールでは、サイトへの訪問回数として数値化されます。サイトがどの程度多くのユーザーに利用されているかを測ることができるのです。

訪問者が頻繁にサイトを再訪する場合、セッション数が増加し、リピーターが多いことやコンテンツの魅力があることが示されます。さらに、セッション数を分析することで、ユーザーがどれだけ頻繁にサイトを利用しているかを把握でき、それに基づいてマーケティングの効果を確認することができます。

セッション数の効果的な活用法

セッション数を効果的に活用するためには、定期的な分析が不可欠です。Googleアナリティクスなどのツールを使用すれば、セッション数をリアルタイムで確認できます。トラフィックの変動を詳細に把握できるのです。

たとえば、キャンペーンや新しいコンテンツを公開した直後に、セッション数が増加した場合、その施策が成功している証拠となります。逆に、セッション数が減少している場合は、コンテンツの見直しやユーザー体験の改善が必要かもしれません。

このように、セッション数は単なる数値以上の意味を持ち、サイト運営における重要な判断材料となります。

Googleアナリティクスでのセッション数確認方法

Googleアナリティクスを利用すると、セッション数を簡単に確認できます。サイト全体のパフォーマンスや流入経路、ページごとの訪問者数を把握しやすくなります。

確認項目 メニュー ポイント
サイト全体のセッション数 ユーザー→概要

サイト全体のトラフィックの動向や、訪問者の増減を把握できます。

定期的にこのデータを確認し、ユーザーの動向に合わせた改善策を講じることが重要です。

参照元別のセッション数 集客→すべてのトラフィック→参照元/メディア

ウェブサイトへのトラフィックがどこから来ているかを知るために、参照元ごとのセッション数を確認します。広告やSNSからの流入を把握するのに役立つのです。

この画面では、各トラフィックの参照元ごとに分けられたセッション数が表示され、どのチャネルが最も効果的かを分析できます。

流入チャネル別セッション数 レポート→集客→トラフィック獲得

どの流入チャネルが最も多くのセッションを生んでいるか確認できます。

各チャネル(検索エンジン、広告、SNSなど)ごとの効果を分析し、マーケティング施策を最適化することが可能です。

たとえば、SNSからの流入が増えているなら、SNSマーケティングに力を入れるべきといった戦略を立てることができます。

ページごとのセッション数 行動→サイトコンテンツ→すべてのページ

どのページが最も多くの訪問者を集めているか、逆に改善が必要なページはどれかを特定するために役立ちます。

人気のあるページをさらに強化し、訪問者を増やす施策を行えるのです。

新規とリピーターのセッション数 ユーザー→行動→新規顧客とリピーター

新規ユーザーとリピーターがどの程度の割合で訪問しているのか、マーケティング戦略を立てる上で重要な指標です。

新規訪問者とリピーターのセッション数が確認でき、どのタイプのユーザーが増えているのかを分析できます。

セッション数の計測を理解することは、Webサイト運営においてとても重要です。ユーザーがどのようにサイトを利用し、どの流入チャネルが最も効果的であるかを把握するために、セッション数は欠かせないデータになります。

これらの情報を基に、コンテンツの改善やマーケティング施策の最適化を行うことで、より効果的なWebサイト運営が可能となるでしょう。

セッション数の計測ルール

セッション数は、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで確認することができます。セッション数の計測には、特定のルールが存在します。これらの計測ルールを理解することで、セッションデータの正確な解釈が可能となるでしょう。データに基づく効果的なサイト運営ができるのです。

30分ルールとは?

「30分ルール」とは、Webサイト上でユーザーが操作を行わずに30分以上経過した場合、新しいセッションとしてカウントされるというルールです。

たとえば、ユーザーがサイトを訪れ、途中で離席し、30分後に戻ってきて再び操作を行うと、新たなセッションとして計測されます。ユーザーが一時的に離れてから戻ってくるケースでも、セッションが切れて別のアクセスとしてカウントされるのです。

このルールを理解しておくことは、長時間滞在するユーザーや、一時的にサイトを離れて、再度訪れるユーザーを正確に分析するため重要になります。

デバイス別にカウントされる仕組み

同じユーザーでも、異なるデバイスからサイトにアクセスした場合、それぞれ別のセッションとしてカウントされます。

たとえば、スマートフォンからサイトを訪れた後、パソコンで同じサイトにアクセスした場合、2つのセッションとして認識されるのです。デバイスごとのユーザー行動を把握し、各デバイスに最適なコンテンツ提供や、ユーザー体験の向上が求められます。

流入元によるカウントの違い

セッション数の計測では、ユーザーの流入元が異なる場合にも新たなセッションとしてカウントされます。

たとえば、Google検索結果からアクセスした場合と、広告バナーからアクセスした場合は、それぞれ別セッションとして計測されます。どの流入経路がサイトへの訪問者を最も多く集めているか、どのチャネルが効果的かを判断できるのです。

キーワードの違いによるセッションの分離

同じページにアクセスしても、異なるキーワードを使って訪問した場合、新たなセッションとしてカウントされます。

ユーザーがどのキーワードでサイトを訪れたのか、検索行動の傾向を把握できるのです。SEO対策やコンテンツマーケティングの効果を測る上で、キーワードの分析は非常に有効になります。

セッション数と関連する重要な指標

セッション数は、Webサイトのパフォーマンスを分析する上で基本となる指標です。しかし、セッション数だけでは、全体の状況を完全に把握できません。セッション数と密接に関連する他の重要な指標と併せて、分析することが重要です。

以下、セッション数に関連する主要な指標を解説していきます。

平均セッション時間

ユーザーが1セッション内でどれだけの時間を、Webサイト上で過ごしたかを示す指標です。この時間が長ければ長いほど、ユーザーがコンテンツに興味を持ち、サイト内で多くの情報を取得している可能性が高いと考えられます。

ブログやニュースサイトのようなコンテンツ中心のWebサイトにおいて、平均セッション時間の長さは、そのサイトのパフォーマンスを測る一つの基準となるでしょう。

たとえば、あるニュースサイトでは、1セッションあたりの平均時間が3分以上の場合、ユーザーが記事をしっかりと読んでいると判断できます。ユーザーが期待していた情報を迅速に得られなかった場合や、サイトのデザインが分かりにくいと感じた場合、早期離脱が発生します。

さらに、平均セッション時間は業種やサイトの目的によっても、適切な基準が異なるでしょう。たとえば、Eコマースサイト(インターネット上で商品やサービスを販売するウェブサイト)では、ユーザーが素早く商品情報を探して購入する行動が望まれます。あまり長い平均セッション時間は必ずしも良い指標とは言えません。

新規セッション数とリピーターの分析

新規セッション数は、初めてWebサイトを訪問したユーザーのセッションを示す指標で、サイトの新規顧客獲得力を測る上で役立ちます。新規セッション数が多いということは、サイトが新しい訪問者を引き付けていることを意味し、マーケティングや広告戦略が成功していると判断できるのです。

リピーターのセッション数と比較することで、サイトに対する顧客の定着度や再訪率がわかります。リピーターが少ない場合は、再訪を促すための魅力的なコンテンツやサービスが不足している可能性があり、改善の余地があるのです。

たとえば、あるオンラインショッピングサイトにおいて、リピーターのセッションが新規セッションより多ければ、既存の顧客が満足し、継続して利用していることが示されます。

新規ユーザーの増加は、広告キャンペーンやプロモーションが新規顧客をうまく引き寄せている証拠です。これら2つのセッション数をバランスよく分析することで、サイトの成長状況をより正確に把握できます。

ユーザー数とセッション数の違い

ユーザー数は、Webサイトを訪問したユーザーの数を示す指標で、一人のユーザーが何度もサイトを訪問した場合でも、1ユーザーとしてカウントされます。これに対して、セッション数はユーザーがサイトを訪問するたびにカウントされるため、同じユーザーが何度も訪問すると、その都度セッション数が増加するのです。

たとえば、1人のユーザーが1日に3回サイトに訪れた場合、ユーザー数は1ですが、セッション数は3になります。この2つの指標の組み合わせを分析することで、ユーザーの再訪行動や新規ユーザーの割合を理解できるのです。

具体的には、ユーザー数が安定しているにもかかわらず、セッション数が増加している場合を考えます。ユーザーがサイトを頻繁に訪問していることを意味し、再訪率が高いと考えられます。一方、ユーザー数が増えているにもかかわらず、セッション数が低い場合は、サイトのコンテンツが十分に再訪を促す魅力を持っていない可能性が考えられます。

ページビュー(PV)とは?

ページビュー(PV)は、Webサイト内の特定のページが、何回閲覧されたかを示す指標です。この指標は、Webサイトがどれだけ多くのページビューを獲得しているかを測定するものになります。ユーザーがどのコンテンツに注目しているか、どのページが最も訪問されているかを知る手がかりとなるのです。

PV数が多いページは、ユーザーにとって有益で魅力的な情報を提供している可能性が高く、逆にPV数が少ないページは、検索結果や他のコンテンツとの競争力が低いことを意味することがあります。

コンテンツマーケティングやSEOにおいては、PV数が多いページの分析を行い、他のページにもその成功要因を反映させることが効果的です。

ページ/セッションとは?

ページ/セッションは、1セッションあたりにユーザーがどれくらいのページを平均して閲覧しているかを示す指標です。この値が高ければ高いほど、ユーザーがサイト内の複数のページを閲覧し、サイト全体に関心を持っていることを意味します。逆に、この値が低い場合、ユーザーはサイト内をあまり探索しておらず、特定のページだけを見てすぐに離脱している可能性があるのです。

たとえば、オンラインショッピングサイトでは、ページ/セッションの値が高いことは、ユーザーが複数の商品を比較し、購入を検討している可能性があることを示します。

ページ/セッションの値が低ければ、ユーザーが求める情報に迅速にアクセスできない、あるいはサイトのナビゲーションが不十分である可能性があります。ページ/セッションの指標を改善するためには、ユーザビリティの向上(製品やサービスがユーザーにとって使いやすく、快適に利用できる状態にすること)や内部リンクの適切な配置が重要です。

セッション数は、Webサイトのパフォーマンスを測る上で重要な指標ですが、それだけでは全体のパフォーマンスを理解できません。これらの指標を総合的に活用することで、より効果的なサイト改善が可能になります。

まとめ

この記事は、セッション数を中心に、Webサイトのパフォーマンスやユーザー行動を把握するための基礎的な指標について解説しました。

セッション数は単なるアクセス数とは異なり、ユーザーがどのようにサイトを利用しているかを理解するための重要なデータです。セッション数を効果的に活用することで、Webサイトの改善点やユーザーエンゲージメントを向上させることが可能となります。

また、Googleアナリティクスを使用した具体的なセッション数の確認方法や、関連する指標についても解説しました。これらの情報をもとに、定期的にセッション数を分析しましょう。マーケティング施策の最適化や、コンテンツの強化を図ることで、Webサイト全体のパフォーマンスが向上できます。

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