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SEO対策20年
株式会社PIA
  • 更新日:2024.10.07
  • 投稿日:2024.08.19

インデックスとは?SEO効果と登録される方法

インデックスとは?SEO効果と登録される方法
「自分のサイトがGoogleに登録されているか不安」、「検索結果に表示されないのはなぜだろう?」とお悩みではありませんか?

ウェブサイトがGoogleなどの検索エンジンに登録される「インデックス」について解説します。インデックスは、サイトが検索結果に表示されるための第一歩であり、SEO効果を高める上で非常に重要です。

本記事では、インデックスとは何か、その仕組みやSEOへの影響、そしてスムーズなインデックス化を促進するための具体的な方法を紹介します。

インデックス:検索エンジンへの登録

検索エンジンのデータベースに、ウェブページが登録されることを「インデックス」と呼びます。インデックスは、さまざまなシーンで用いられる用語で、それぞれ異なる意味で使われます。本来、インデックスとは「索引」「見出し」などの意味をもつ言葉です。

データベースに関わるシーンで用いられる際には、格納されたデータをより早く検索したり抽出できるように作られたりする索引データのことを指します。検索エンジンにおける「インデックス」とは、クローラーが収集したウェブページのデータを検索エンジンデータベースに整理された状態で格納されることを指します。

インデックスがもたらすSEO効果

検索エンジンのランキングで上位表示を実現するには、公開したウェブコンテンツが検索エンジンに正しくインデックスされていることが重要です。なぜなら、検索エンジンはデータベースに登録されたページを基に検索結果を表示するため、インデックスされていないページは検索結果に表示されません。

ウェブサイトのトップページだけでなく、検索結果に表示されるすべてのページは、ユーザーにとっての入り口となる可能性があります。そのため、ページ数が多いウェブサイトは、より多くのユーザーを獲得できる可能性があります。様々な検索キーワードを想定したSEO対策が重要になります。

しかし、ランキングを向上させるための施策を講じたとしても、そのページがインデックスされていなければ、施策の効果は期待できません。これは、受験勉強を頑張っていても、願書の提出を忘れてしまったら、どんな大学も合格できないのと同じです。

ページ数の多いウェブサイトは、構造が複雑になったり、サイト階層が深くなったりしやすいため、クローラーが適切にクロールし、インデックスできるように配慮することが重要です。クローラーへの配慮を怠ると、公開したページがなかなかインデックスされなかったり、正しく認識されなかったりすることがあります。

このように、検索エンジンにウェブページを正しくインデックスさせることは、SEOにおいて最も重要な要素の一つと言えるでしょう。

Google検索におけるインデックスの流れ

Google検索におけるインデックスの流れ

国内におけるGoogle検索において、ウェブサイトがどのようにインデックスされるのか、その流れを理解することは非常に重要です。基本的なプロセスは、クロールキューへの登録から始まり、クロール、レンダリング、そして最終的にインデックスという段階を踏みます。

具体的には、まずウェブサイトがGoogleのクロールキューに登録され、検出されます。次に、Googleのクローラーがウェブサイトを巡回し、その内容を収集します。このクロールされたデータは、レンダリングされ、ウェブページの内容が理解されます。最後に、インデックス作成プロセスで、Googleの検索データベースに情報が追加され、検索結果に表示されるようになります。

クロールキュー:ウェブサイトの検出

検索エンジンの仕組みは、URLを単位としてページを認識することから始まります。例えば、URLの末尾にスラッシュがあるかどうかの違いでも、別のURLとして認識されます。この認識に基づき、検索エンジンはクロール対象のURLを発見し、キュー(リスト)に登録します。その後、検出されたURLを順次クロールしていくのです。つまり、検索エンジンが最初にページを発見することが、SEOの最初のステップになります。この発見において重要な役割を果たすのが、内部リンク、外部リンク、そしてXMLサイトマップです。これらの要素が、検索エンジンがページを見つけ出すための重要な手がかりとなります。そのため、新規サイトや内部リンクが設定されていない孤立したページは、検索エンジンに発見されにくい傾向にあると言えるでしょう。

クロール:ウェブサイトの巡回

検索エンジンは、ウェブサイトを巡回し、ページの内容を収集します。この巡回作業は「クロール」と呼ばれ、検索エンジンがウェブサイトを理解し、検索結果に表示するために不可欠なプロセスです。

ウェブサイトの運営者は、検索エンジンのクロールを円滑に進めるために、robots.txtファイルで不要なクロールをしないように設定し、URLを統一的に管理することで、重複するページの生成を回避する必要があります。これらの対策によって、検索エンジンがウェブサイトを効率的に理解し、適切な検索結果を表示できるようになり、ウェブサイトの露出とアクセスを増やすことにつながります。

レンダリング:ウェブサイトの解析

検索エンジンは、ページの内容を理解し、インデックスを作成するために、レンダリングと呼ばれるプロセスを実行します。これは、ブラウザがウェブページを表示する際に、ページのHTML、CSS、JavaScriptを解析して、視覚的に表示可能な状態にする作業に相当します。簡単に言えば、検索エンジンは、クロールによって取得したデータを基に、ページをブラウザで表示するようなイメージで描画しているのです。

このレンダリングプロセスにより、検索エンジンはページの内容を視覚的に把握したり、画像や動画などのリソースが存在するかどうかを確認したりできます。また、ページ上のJavaScriptコードを実行し、その結果を分析することも可能です。

一般的に、検索エンジンのJavaScript処理能力は、最新のChromeブラウザと同等レベルであると言われています。そのため、ブラウザで正常に表示されるページであれば、検索エンジンも問題なくレンダリングできると思って良いでしょう。

しかし、検索エンジンは無限にすべてのウェブサイトをクロールすることはできません。各ウェブサイトにはクロール可能な範囲が割り当てられており、画像や動画などのリソースが多いサイトや、ページの表示に時間がかかるサイトでは、クロールやレンダリングが制限される可能性があります。

インデックス:検索エンジンのデータベース登録

Googleなどの検索エンジンは、Webサイト上のすべてのページをインデックスするわけではありません。インデックスされない理由は様々です。

例えば、検索エンジンがインデックスしない理由として、以下の4点が挙げられます。

・ページにインデックスされる価値がないと判断された場合
・ページのレンダリングが正常に行えなかった場合
・ページが重複ページやソフト404などのエラーと判断された場合

これらの問題が発生した場合、それぞれに対応する必要があります。しかし、重要なのは、最初から「検索エンジンはすべてのページをインデックスしてくれるものだ」と安易に考えないことです。インデックスされる価値のある、問題のないページを作成することが重要です。

スムーズなインデックス化を促進するポイント

検索エンジンのクローラーがページを認識しやすくすることで、ページがインデックスされる確率を高めることができます。以下は、スムーズなインデックス化を促すための重要な要素の一例です。

XMLサイトマップで内部リンクの構造を明確にする

ウェブサイトにアクセスしたクローラーは、リンクをたどり、ウェブサイト内を巡回し、たどり着いたページをインデックスします。この際、サイト内の構造がわかりやすいと、クローラーはページからページへとスムーズに移動し、インデックスも円滑に行われます。サイトマップは、クローラーの巡回を支援するものです。

サイトマップというと、ユーザーのためにサイト内のページ構造をわかりやすく一覧にしたページを思い浮かべるかもしれません。そのようなユーザー向けのサイトマップは、「HTMLサイトマップ」と呼ばれます。

HTMLサイトマップを設置することも重要ですが、実はもう一つ、クローラーにサイトの情報を伝えるための「XMLサイトマップ」が存在します。

XMLサイトマップは、サイトの更新日や更新頻度などを記載し、ウェブサイトと同じサーバーに設置します。XMLサイトマップは、基本的にユーザーの目には触れません。XMLサイトマップを参照するのは、検索エンジンのクローラーです。XMLサイトマップでサイト情報をクローラーに伝えることで、インデックスを促進する効果が期待できます。

とはいえ、基本的にはXMLサイトマップではなく、内部リンクこそが、クロールの重要なポイントです。「そのページへの内部リンクが1つもない」という状態では、検索エンジンはそのページを検出しにくくなるだけでなく、ページの重要性も理解しにくくなります。

新規ページがサイトTOP、カテゴリーTOPに表示されるようにしたり、関連する記事では内部リンクを設定したり、データベースサイトであれば、カテゴリーページやパンくずリストを適切に活用し、内部リンクが行き渡るように心がけてください。

ページタイトルを適切かつ簡潔に設定する

ページのタイトルは、ユーザーと検索エンジンのクローラーの両方にとって、非常に重要な役割を担います。ユーザーはタイトルを見てページの内容を判断し、クローラーはタイトルからページのテーマを理解します。

ユーザーにとって分かりやすいタイトルは、検索結果でユーザーがページを見つけた際に、最初の判断材料となります。分かりやすく魅力的なタイトルは、ユーザーのクリック率を向上させる可能性があります。

・具体的なキーワードを含めることで、ユーザーはページの内容をより明確に理解できます。例えば、「ダイエット方法」というタイトルよりも、「1週間で1キロ痩せる!簡単ダイエット方法」というタイトルの方が、ユーザーの興味を引く可能性が高いと考えられます。

・タイトルは短く、簡潔にまとめることが重要です。長いタイトルは読みにくく、ユーザーの注意を引き付けにくい場合があります。

・ユーザーの興味を引くような表現を使うことも重要です。例えば、「〇〇の秘密」や「〇〇の真実」など、興味関心を刺激する言葉を使うことで、クリック率を高めることができます。

クローラーにとって分かりやすいタイトルは、クローラーにページの内容を正しく認識させ、検索結果で適切な位置に表示されるようにします。

・タイトルにターゲットキーワードを含めることで、クローラーはページの内容をより正確に理解することができます。

・タイトルはページの内容と関連している必要があります。タイトルとページの内容が一致していない場合は、クローラーはページの内容を正しく理解することができません。

効果的なタイトルを作成するためには、以下のヒントが役立ちます。

・ページのテーマに合ったキーワードをいくつか選びましょう。

・キーワードを組み合わせることで、タイトルの具体性と関連性を高めることができます。

・複数のタイトルを作成し、どれが最も効果的かテストしてみましょう。

・ユーザーがどのようなキーワードで検索しているかを理解することは、効果的なタイトル作成の鍵となります。

適切なタイトルを設定することで、ユーザーのクリック率と検索ランキングを向上させることができます。ユーザーとクローラーの両方に分かりやすいタイトルを作成し、ページのアクセス数を増やしましょう。

画像や動画に代替テキストを記述する

検索エンジンのクローラーは、画像や動画の内容を直接理解することはできません。そのため、ページ内の画像や動画には、内容を示す代替テキスト(alt属性)を設定することが重要です。例えば、商品画像のみで構成されたページでは、各画像に適切な代替テキストを設定しないと、クローラーは画像の内容を認識できず、インデックスされない可能性があります。クローラーが理解できるのはテキスト情報のみであり、画像や動画の内容は認識できません。テキスト情報があるページでも、画像ごとに適切な代替テキストを設定し、テキストとの整合性を図るようにしましょう。

サイトの表示速度を向上させる

Googleの検索エンジンのクローラーは、サーバーへの負荷を軽減するため、特定のWebサイトへのクロール回数に制限をかけています。クロール頻度が過剰になると、サーバーに負担がかかり、ウェブサイトのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。そのため、クローラーは、サーバーへの負荷が大きいと判断した場合、そのWebサイトへのクロール頻度を調整することがあります。

クローラーがWebサイトをクロールする時間は、サイトの表示速度に大きく影響します。サイトの表示速度が速ければ、クローラーは短時間でクロールを完了させることができます。これは、サーバーへの負荷を軽減し、サイトのパフォーマンス向上に貢献します。つまり、ウェブサイトの表示速度を向上させることで、クローラーのクロール時間を短縮し、サーバーへの負荷を低減できるのです。

より高速なウェブサイトを実現するためには、様々な方法があります。例えば、画像の最適化、CSSやJavaScriptの圧縮、サーバーのキャッシュ設定などが挙げられます。これらの対策を講じることで、ウェブサイトの表示速度を改善し、クローラーのクロール時間を短縮することが期待できます。

モバイル対応サイトを構築する

Googleは、モバイル端末での閲覧を優先するインデックス方法として、モバイルファーストインデックスを採用しています。これは、ユーザーがモバイル端末でWebサイトを快適に閲覧できることを重視するGoogleの方針を反映したものです。

モバイル端末に最適化されたWebサイトは、ユーザーにとって使いやすく、快適な閲覧体験を提供します。同時に、Googleのインデックス登録においても有利な立場を獲得できます。モバイルファーストインデックスでは、モバイル版のWebサイトが優先的にインデックス登録されます。そのため、モバイル端末で閲覧しやすいWebサイトは、より迅速にGoogleの検索結果に表示される可能性が高くなります。

モバイル端末に適したWebサイトかどうかは、Googleのインデックス登録の効率性だけでなく、ユーザーの満足度にも大きな影響を与えます。モバイルフレンドリーなWebサイトは、ユーザーの検索意図を満たし、より高いコンバージョン率に繋がる可能性があります。

Google Search ConsoleでURLを再検査する

Google Search Consoleを利用して、ウェブサイトの特定ページがGoogleのインデックスに登録されているかどうかを確認できます。Google Search Consoleにアクセスし、「URL検査」機能を選択してください。対象となるページのURLを入力し、「テスト」ボタンをクリックすると、そのページが現在インデックスされているかどうかがわかります。インデックスされていない場合、「インデックス登録をリクエスト」ボタンをクリックすることで、Googleにページのインデックス登録を要求できます。

インデックス数とSEOのパフォーマンス

ウェブサイトのインデックス登録されたページの数は、SEOにおいて確かに影響を与えますが、重要なのは、登録されたページがすべて高品質であることです。質の低いページを大量に作成し、すべてインデックス登録しても、その数だけでウェブサイトの評価が上がるわけではありません。

SEOでは、質の高いページを数多く作成し、インデックス登録することが重要です。価値の低いページを大量に作成しても、その数はサイトの評価を向上させる効果はありません。まずはサイト内のコンテンツを見直し、質の高い記事を多く作成することに焦点を当てましょう。質の高いコンテンツが揃えば、それらをインデックス登録していくことができます。何よりも重要なのは、質の高いコンテンツです。「インデックス登録すれば検索順位が上がる」といった魔法のような方法は存在しません。

インデックスとSEO効果

SEO対策において、ウェブサイトをGoogle検索エンジンのインデックスに登録することは、検索結果に表示される機会を増やし、ユーザーに発見されやすくなるため非常に重要です。本記事では、インデックスの仕組みや、スムーズなインデックス化を促進するためのポイントを解説しました。これらの対策を実践することで、ウェブサイトのSEO効果を高め、ビジネスの成長に貢献できます。

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